明け六つ、暮れ六つのおおよその時刻を計算します。
ブラウザで動作するように作成してありますので、
ブラウザさえ対応していれば、リンクをクリックするだけで動作します。
また、外部ファイルを一切使用していませんので、
htmlを保存して、ローカルで動作させることもできます。
ただし、その場合、ページ上に表示されるジオシティーズの広告が
見苦しくなると思われますが、それは、我慢してください。
使い方は、なんとなく分かると思います。
特定の地点を指定し、明け六つ、暮れ六つを計算する他に、
日の出と日の入り時刻を指定して計算することができます。
詳しくは、下記<入力項目>、<使い方>を読んでください。
とは言え、特に読む必要も無いはずですが。
転載や改造に制限はありません。
が、ただし、転載する場合、
最低限、ジオシティーズの広告は除去したほうが良いと思います。
転載したいという人もいないと思いますが、一応。
<免責事項>
このプログラムによって何か障害や損害などが発生したとしても、
私は一切、責任を負うつもりはありませんので、悪しからず。
<動作環境>
最新のブラウザであれば、恐らく、動作します。
Netscape 4.7 では、計算そのものはできますが、
デフォルトで用意されている地点の選択ができません。
直接、北緯と東経を入力してください。
<入力項目>
○西暦(年/月/日) :
明け六つ、暮れ六つの時刻を調べたい日付を西暦で入力します。
年は、閏年や暦法の切り替えのためだけに使用しています。
このため、年によって時刻が変わったりはしません。
そもそも、おおよその時刻なので。
○UTC±(時間) :
調べたい地点の世界時からの時差を入力します。
用意されている選択地点から地点を選択した場合、
その地点の時差が自動的に入ります。
日本の場合、+09 になります。
地点選択で、ひまわり6号や7号を選択した場合、
日本と同じく +09 が入るようにしてあります。
世界時で調べたい場合は、+00 にしてください。
○選択地点 :
http://www.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2010_3.html
に載っている国内の地点が選択できます。
また、その他にも何箇所か用意しました。
ブラウザが Netscape 4.7 の場合、この項目は使用できません。
○眼高(m) :
天球上の太陽の位置が、明け六つ、暮れ六つの基準になるため、
観測地点の高さによって時刻が変わります。
このため、ここには、調べたい地点の高さを入力します。
単位は、メートルです。
山の上でもなければ、それほど気にしなくてもいいです。
選択地点に用意されている地点の眼高は、すべて、
標高や観測者の身長を無視しています。
また、眼高が30kmを越える場合、日の出、日の入り時刻の計算で
一切の大気差を無視するようにしてあります。
要するに、地球に空気が無いものとして、計算をします。
空気が無くても、寛政暦での明け六つ、暮れ六つの時刻に影響は
ありませんが、日の出、日の入りの時刻は大きく影響されます。
そんな高さの地点は、地上には無いのですが、一応。
○不定時法計算方法 :
計算方法を選択します。
デフォルトで、寛政暦になっています。
自動の場合、日付によって自動的に切り替えます。
日付が1798年2月16日より前ならば、貞享暦の定義を流用し、
1798年2月16日か、それ以降ならば、寛政暦の定義を流用し、
明け六つ、暮れ六つの時刻を計算します。
貞享暦では、夜明けが日の出の36分前、
日暮が日の入りの36分後となっているため、
ここでは、この時刻を明け六つ暮れ六つとしています。
このため、日の入りから日の出までの時間が短すぎると、
昼夜の時刻が逆転します。
もちろん、日本国内では、そんなことは起きませんが。
寛政暦では、夜明けと日暮れが太陽高度で定義されており、
現在も、この定義を計算しなおしたものが使用されているため、
http://www.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics1992.html
ここでは、この定義を使用しています。
太陽の中心が地平線の下、7度21分40秒になる時刻です。
このため、日の出、日の入りに関係無く、時刻が決まります。
極端な場合、日が昇らなくても、時刻が決まることがあります。
が、貞享暦同様、日本国内では、そんなことは起きません。
貞享暦、寛政暦、どちらの場合も、夜明けと日暮れの定義を
『流用している』という点に注意してください。
明け六つ、暮れ六つの定義そのものでは、ありません。
『だいたい、こんな感じ』、程度に理解してください。
また、貞享暦は1685年2月4日から使用された暦法ですが、
自動の場合、それ以前の明け六つ、暮れ六つの時刻も、
貞享暦の夜明けと日暮れの時刻で計算をしています。
検索をすると、室町時代から不定時法が使われ始めた、
という記述を見かけるのですが、それ以上の具体的な
内容が不明のため、このようになっています。
延喜式の門の開閉時刻に合わせるならば、貞享暦の36分を
18分にするだけで良いのですが、今回は対応してません。
そもそも、『だいたい、こんな感じ』、ですので。
○北緯、東経(度) :
地点を北緯と東経で指定する場合、入力します。
60進法で入力する場合は、分まで入れることができます。
北緯、東経で計算をする場合は、
横のラジオボタンを必ずこちら側に選択してください。
南緯や西経の場合は、負の値で入力してください。
例えば、南緯35.5度の場合は、『-35.5』度か、あるいは、
『-35』度『30』分と入力してください。
西経0.5度の場合は、『-0.5』度か、あるいは、
『-0』度『30』分と入力してください。
北緯に90度や-90度を入れると、北極、南極の一年間を
一日に見立てた計算をします。
この場合、不定時法の選択は無視され、寛政暦固定です。
○日の出時刻、日の入り時刻 :
日の出、日の入り時刻から計算をする場合、入力します。
その場合、時刻を入力するだけでなく、
横のラジオボタンを必ずこちら側に選択してください。
入力された時刻から該当する地点を探し、
その地点の明け六つ、暮れ六つの時刻を計算します。
該当する地点が無い場合、メッセージを表示します。
また、計算する日付が春分や秋分に近い場合、
地軸の傾きがほとんど無いため、かなり広い範囲で日の出と
日の入りの時刻が同じになり、想定される地点と異なる
北緯東経の地点が、場合によっては、複数表示されますが、
その場合、自身が想定していた地点に近い地点の計算結果を
参照してください。
日の出、日の入り時刻は、眼高によっても変わるので、
眼高にも注意をしてください。
○四分割表示
不定時法での丑三つ時を知りたいときにチェックします。
丑の刻の三番目の時刻です。
○元日からの通算日数表示
○ユリウス通日
○太陽赤緯表示(ラジアン)
○太陽赤緯表示(度)
○均時差表示
○正中時刻表示
それぞれを表示します。
必要に応じてチェックをしてください。
ユリウス通日は、現在、計算に使用していません。
<使い方>
必要な入力項目を入れ、[計算]ボタンを押すだけです。
計算結果は、[計算結果のクリア]ボタンで消せます。
今日や明日の不定時法の時刻を知りたい程度でしたら、
このまま使用しても問題無いと思います。
歴史上の日付で調べたい場合は、
換歴 http://maechan.net/kanreki/
などで、日付をグレゴリオ暦に変換して使用してください。
また、ここで使用している近似式では、
閏年で3月20日、それ以外で3月21日が春分になるため、
調べたい年の春分の日が予想できるのであれば、
それに合わせて日付を移動すると良いかもしれません。
冬至に合わせる場合は、12月22日に合わせてください。
歴史上の日付で計算し、誤差などが気になる場合は、
こよみのページ http://koyomi8.com/
などで、日の出、日の入り時刻を見比べて、
なんとか上手い具合に折り合いをつけてください。
また、歴史上の時刻の場合、太陽が正中した時刻を
12:00にした方が良い場合が多いと思われます。
このような場合は、正中時刻が12:00になるように、
それぞれの時刻を計算しなおしてください。
知りたい時刻 = 表示時刻 +(12:00 − 正中時刻)
で、計算できます。
<計算式など>
太陽赤緯、均時差、地心太陽距離の近似式は、
http://www.es.ris.ac.jp/~nakagawa/met_cal/solar.html
に記載されている式を使用しています。
太陽高度などの計算式は、
http://www11.plala.or.jp/seagate/calc/calc2.html
を参照しました。
眼高30km以下での眼高差による補正量は、
http://library.nao.ac.jp/naoreport/p91.pdf
記載の (2.09分)×(眼高の平方根) を使用しています。
地平大気差は、35分8秒、太陽の視半径は、16分、
地球の半径は、6371229.3m としています。
<履歴>
2010/6/25 Ver.1.00.1
選択地点で、スヴァールバル諸島の『ニーオーレスン』を、
誤って、『ニーオーレンス』にしてしまっていたため、修正。
2010/6/23 Ver.1.00
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